2009年のイタリア中部ラクイラ地震の被災地で、免震構造による復興住宅が多数建設されているという記事を見ました。
これらは「C.A.S.E(カーゼ)=耐震エコ住宅」と呼ばれ、免震装置だけでなく太陽光パネルも備えたイタリア式の次世代住宅とも言えるもので、被災地19地域に183棟、約1万8千人分建てる予定との事。
現在問題になっているのはその外観デザイン。
地震の少ないヨーロッパの建築はスレンダーな柱が地震国日本の設計士からすると羨望の的でしたが、今回はさすがに免震構造だけあって直径1Mほどの太い柱にプラットホーム、その上にデンと住宅が鎮座。
免震装置がむき出しの高床式住居といったところでしょうか。
さすがにヨーロッパではかなり特異なデザインです。
案の定イタリアの建築家は景観上問題あり!とご不満の様子。
いくら免震でも美しくなくては許さないという意識はさすがですね。
そうは言っても・・・
地震はいつくるかわからない。
石油もいつか渇れる。
地球温暖化も進む。
必然的に太い柱の上に太陽光パネルを背負ったシェルターを乗っけて、そこに住まう事になる・・・。
建物のデザインも大変革期にきているのかもしれませんね。
私個人的には全く新しい住宅のかたちを考える良い機会だと前向きに捉えたいものです。
イタリア免震住宅
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