先日、三軒茶屋に王道アパートを建てられる会員さんの設計契約に立ち合わせて頂きました。
私は設計担当ではないのですが、たまたまラフプランの段階から関わっていた案件で、設計契約もお付き合いさせて頂きました。
今回の特徴は敷地の用途地域が「近隣商業地域」であること。
王道型アパートは住居系の用途地域に計画するケースが多いのですが、今回は商業系の用途地域で、珍しいケースといえます。
では商業系の用途地域は王道型アパート向きでないのか?
いえいえ、そんなことはありません。
商業系の用途地域は建ぺい率、容積率、高度地区(北側斜線制限)、日影規制、採光計算・・・等々、住居系に比べて非常に条件が有利で、特に高さがウリの王道型アパートはむしろ商業系にうってつけと言えます。
あと、工業系の用途地域(準工業地域)も同様の理由で計画しやすいですね。
ただし、これらの用途地域で注意したいのは、計画地が果たして居住向けの環境であるかどうか?女性でも抵抗なく居住できる環境かどうか?
商業系の場合は周囲に店舗や飲食店などが多かったり、工業系の場合は町工場などが隣接しているケースが結構多いです。
入念な現地調査が欠かせませんね。
もちろん今回の案件は駅近で、かつ周辺環境もバッチリで、各階に開放的な吹抜け+ロフトのある理想的な王道型アパートが計画できそうです。
商業系や工業系を敬遠されていた方は是非再考を。
思わぬ好立地の土地が見つかるかもしれません。
近隣商業地域
投稿日: