王道アパートの構造会議を行いました。
構造会議とは、大工職人の菅さん始め、プレカット業者さんや構造設計事務所の方と定期的に行っている会議です。
しっかりとした構造がウリの王道アパートにとっては非常に重要な会議の一つで、もっと強く!もっと合理的に!をテーマに構造のプロフェッショナルたちが激論を交わす場となっています。
今回のテーマは、より複雑化しているプランニングに構造設計が円滑かつ柔軟に対応するための方法、建築基準法と構造設計の関係、各所納まりなど、非常に内容の濃い会議となりました。
このような会議の場合、必ず出てくるのが意匠をとるか?構造をとるか?みたいな話ですが、品質重視の王道物件に限っては、構造ありきで考えるケースが多いです。
そのような制約の中でいかにデザイン的に上手く納めるかが我々意匠設計者の腕の見せ所と考えていますから。
それから気になっていた木材の流通状況ですが、プレカット業者さんによると、だんだん落ち着きを取り戻しつつあるようです。
騒がれていた合板不足も徐々に解消されてきていると。
ただし、震災を受けた工場でしか生産されない製品もあったようで、そのような製品についてはさすがに入手不可能なので代替品で対応するしかないのですが、このあたりも何とかなりそうです。
断熱材、サイディング、住設関係など、まだまだ不安要素は沢山ありますが、少しずつ光が見えてきたような気がしました。
震災から一ヶ月以上経ちますが、未だ余震も多く、不安な日々が続く中、建物の構造に対する関心はより高まっています。
より強く、より安全なアパートづくりを目指し、関係者の皆さんのご協力を得ながら、日々研究を重ねていきたいと思います。
構造会議
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