すみません。またまた展覧会ネタです。
昨年暮れに続き、気になる展覧会へ行ってきました。
東京・六本木ヒルズの森美術館にて開催されていた「メタボリズム展」です。
メタボリズムとは1960年代に活発に展開された日本発の建築運動です。
生物学用語で「新陳代謝」を意味し、生命が新陳代謝を行いながら成長・変化していくように、都市や建築も有機的にデザインされるべきであるという理念に基づいています。
この展覧会はこのメタボリズムを総合的に紹介する、恐らく世界初の展覧会だと思います。
一般的に公開されることはない貴重な図面、模型、映像によって、メタボリズムの世界が余すところなく表現されており、見ごたえのある展覧会でした。
中でも印象に残っているのがやはりこのカプセル。
建築家:黒川紀章さんの代表作ですが、首都高からも見える銀座の中銀カプセルタワーの実物カプセルです。
学生のとき、初めてこれを見たときの感動は今でも忘れられません。
残念ながら建て替えが決定しておりますが、この展覧会が終わったらこのカプセルは埼玉県立近代美術館にて保存されることになっているそうです(ちなみに埼玉県立近代美術館も黒川氏の設計によるものです)。
東京湾を横断する海上都市や、高層ビル群を車で走る空中回廊で結ぶ都市など、あまりに壮大で、プロジェクトの多くは実現に至っていませんが、日本が大きな転換期に直面している今だからこそ、注目すべき都市や建築づくりのヒントが隠されているようにも思いました。
。
ブログのアップが遅れてしまい、既に展覧会は終わっていますが、今回の展覧会で受けたヒントをこれからのプロジェクトに何らかの形で生かせればと思います。
メタボリズム展
投稿日: