木造耐火の現場が順調に進行中です。
なんてさらりと言っていると現場で苦労している大工さんに怒られますが、本当に順調に進行中です。
それもそのはず、今回の大工さんは木造耐火の経験がある大工さんだそうです。
とはいってもかなり時間はかかっていますが。
木造で耐火建築を建てるわけですから、準耐火とは仕様が全く異なり、手間だって何倍もかかっています。
当然それなりの重装備になるわけで、時間がかかるのもやむを得ません。
手間がかかるっていうけど、どこがそんなに違うのよ?
はい。その一例がこれです。
ああ、シンプルな白いサイディング?それがどうしたの?
いえいえ。何とこれはALCパネルで、この上にオーナーがセレクトした綺麗なサイディングを張るのです。
サイディングだけでも充分火には強いのに何とALCとドッキング。
これが在来工法による耐火建築の認定仕様。
恐るべしですね。
ところでALCパネルってご存知ですか?
ALCパネルとは、Autoclaved Lightweight aerated Concreteの略ですが、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートの事を指します。
ハーイ!
でおなじみの某メーカーの〇―ベルはこのALCの商品名なのです。
パネルとは言え素材はコンクリートですから、火に強いのが特徴ですが、木造建築では一般的には使用されません。
そのような材料を外壁下地に使用するわけですから、より火に強いわけです。
さすが耐火仕様ですね。
耐火建築ならいっそのこと鉄骨で建てたら?とか、RCの方が良いのでは?というご意見もあるかと思いますが、
建築コストを少しでも抑えたい、現場には車で入れない、それでも耐火建築にしなくてはならない。
そんな時こそ木造耐火の本領発揮となります。
現場は幹線道路のすぐ近くですが、室内は驚くほど静かであることが工事中でも実感できます。
耐火仕様によって壁が分厚くなっていることの効果がでているのかもしれません。
ダイナミックな空間と相まって快適な空間が実現できそうです。
手間はかかるが侮れない木造耐火建築。
立地条件やコストで耐火建築をあきらめていた方には是非ご検討下さい。
木造耐火建築進行中
投稿日: