神奈川県大磯町の旧吉田茂邸が全焼しました。
先日のブログでも触れたように歴史的建築物の危機に心を痛めていた矢先のショッキングなニュースです。
旧吉田茂邸といえば建築家:吉田五十八氏設計による、母屋が総檜造りの数奇屋風建築で、建物や庭園が素晴らしいだけでなく、凛とした緊張感と元首相の「凄み」が残された貴重な名建築と言われていました。
2012年度の全面公開を目指し、今月24日に西武鉄道から神奈川県が買い取る予算案が可決される予定で、私も見学を心待ちにしていました(涙)。
「できれば再建したい」という町長のコメントには勇気付けられますが、実現したとしても吉田茂氏が暮らしていた「凄み」までは再現できるかどうか?
でも再建に向けて努力をされる方々の「思い」が込められた、これまでとは違った意味での素晴らしい建築にはなるでしょう。
関係者の皆様には前向きに頑張っていただきたいと思います。
そういえば神奈川県では藤沢市の旧モーガン邸、横浜市戸塚区の旧住友家俣野別邸、東京でも杉並区のトトロの家、世田谷区の明治時代の古民家など、歴史的建築物全焼が相次いで起こっています。
原因は調査中とのことですがこれだけ立て続けに歴史的建築物が焼失するとさすがに不気味ですね。
全国の歴史的建築物の防災計画を見直すべきではないでしょうか?
これ以上こんなに悲しい思いをしたくないのは私だけではないと思います。
歴史的建築物全焼
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