皆さんコム・デ・ギャルソンというファッションブランドご存知ですよね?
日本を代表するファッションデザイナー川久保玲さん率いる前衛プレタポルテブランドですね。
実は建築家の中にもファンが多く、著名な方も結構愛用されているようです。
もちろん私も若い頃からずっとあこがれのブランドです(「愛用」ではなく「あこがれ」(汗))。
そのコム・デ・ギャルソンがアジアにて大躍進中との記事を新聞で見ました。
昨年はソウル、北京、今年はシンガポール、来年には東京の銀座に出店を予定していると。
有名ブランドが続々と経営破たんに陥る中、この老舗ブランドの勢いは驚きですね(今や老舗と呼んでもよいと思います)。
記事では何故アジア進出か?とか、果たしてアジアで受け入れられるか?という点を話題にしていましたが、私が注目したいのはかつて欧州の伝統を破壊したこのブランドが未だに前衛を貫いていること。
これは容易なことではありません。
ほとんどのデザイナーは年齢とともに保守的になったりするものですが、未だに前衛を貫いているコム・デ・ギャルソンは驚嘆の一言。
どこまで前衛を貫いてくれるか?どのように進化していくか?このブランドからは目が離せません。
現在、収益物件をメインに手がけております私としては、少なくとも見た目が前衛という建築はしばらく縁がありません。しかし、建築に対する思考や哲学の部分では前衛的でありたいと思っています。
建築はデザインだけではありません。
構造だけでもありません。
目に見えない思想の部分こそ重要なのです。
それはたとえ収益物件でも同様だと思います。
一見普通の建物だが取り組み方や考え方が斬新である・・・これからの建築づくりをそんな風に考えています。
いつまでも前衛でありたい。
COMME des GARCONS=少年たちのように。
前衛ブランド
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