先日の石原さんの「社会問題化」について私も一言。。
現在、6月の法改正に伴い確認申請や工事の途中ストップなど様々な弊害
がでています。
個人住宅は引越し時期、事業案件では入居時期のズレが生じオーナー、
設計事務所、工事会社はもとより不動産、金融機関などあらゆる業界を
巻き込んだ社会・経済問題になってきています。
工事途中の検査でわずか1cm程度の寸法誤差を指摘され工事のストップを
命じられたケースも耳にします。
建物は生モノ。
携帯電話や自動車といった工業製品とは違い建物はほとんどの工事が現場で人間
の手によって行なわれます。然るに多少の誤差は必ず発生しますし、
各建材はその誤差を吸収できるような構造となっています。
又、木造の木は木ゆえに季節によって収縮を繰り返し寸法の差異は必ずでます。
木のみならず鉄やアルミも外気温によってかなり伸び縮みします。
収縮する材料を人間の手によって組み立てていくわけですから寸分の狂いも無い
建物を建設することは不可能。
というか、微かに動く前提で設計・工事をするんです。
以前の行政はその部分を考慮してある程度法律の運用の巾をもたせて対応して
いました。が、、今は検査の厳格化のもと全く運用巾はありません。
そんな無用な熱が冷めるのを期待しつつ、、
「オンリーワン」な物件にしていきます。
自然現象にそぐわない法改正 (和久利)
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