以前、神田神保町にて設計した小さなテナントビルへ行ってきました。
私が最も得意とする?ローコストビルで、外観は至ってシンプル。
予想通り1階には古本屋さんが入居しており、シブい看板が設置されていました。
さすが神田神保町。
建物は非常に丁寧に使われており、設計者としては嬉しいかぎりでした。
実は私が最も気になっていたのはオーナーの希望でもあった壁面緑化がどうなっているか?
許容建ぺい率100%の地域ですから、植栽スペースなどのん気な事は言ってられないのですが、この都会のど真ん中に緑で覆われた建物を造りたいというオーナーの希望で、建物周囲に若干の植栽スペースを確保しておいたのです。
さらに壁面サッシュのくぼんだ部分(出窓の逆バージョンみたいなもの)に、プランターボックスもセットできるようにしています。
見事に成長していました。緑に覆われるまではまだまだ時間がかかりそうですが、確実に壁面緑化は進行していました。
(見難い写真で申し訳ありません)
写真では写っていませんが、最上階のオーナー室はプランターボックスに花も植えられていました。
壁面緑化は、管理面などで課題も多いのですが、冷房負荷の低減、建物周辺への熱の照り返し防止など、地球温暖化に対する環境負荷低減策として注目されています。
外観的にも素敵ですよね。
都会にも緑を・・・オーナーの高い志に深い感銘を覚えつつ、帰りに神保町駅前の「さぼうる」でちょっと休憩。
「さぼうる」は大好きな喫茶店。妙に落ち着ける空間です。
そういえば「さぼうる」の入り口も結構緑で覆われていて、いい感じです。
都会の中の緑・・・確かに素敵です。
壁面緑化 (小櫻)
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