先日の台湾出張で色々と建物を見て驚いたことがひとつ。
なぜか断熱材が入ってない…断熱材という概念が薄いようなのです。かな??
台風銀座で木材の伐採規制がある台湾では木造建物が1%にも満たず
そのほとんどがコンクリート造か鉄骨造である。
日本より南に位置しより高温多湿な台湾でしかもコンクリート造の
建物が多い、、、断熱材は必須では…。
ここで断熱についてお話します。
断熱材を建物の外壁に入れることの意味は、外気温度や外気湿度に影響されず
建物内では常に快適な温湿度で暮らすためです。
そこで通常の快適さの考え方は「断熱」をしましょう、となるのですがそれでは
解決しないのです。
お分かりの方もいらっしゃると思いますが、
快適さには湿度が大きく関係しているからです。
なぜなら水(湿気)は空気の25倍も熱を通すからです。
温度をコントロールしたとしても湿度をコントロールしない限り身体に
まとわりつくあの不快感は変わりません。
然るに高温多湿な国では断熱材で「湿度をコントロールする」ことが
重要なのです。
ちなみに、グラスウールでは湿度はコントロールできず動物繊維入りの断熱材が
湿度コントロールには有効です。
もちろん壁内結露にも効果的です。
少々お高いですが…費用対効果を考えつつ…。
今思うに台湾の建物はどこに行ってもクーラーをガンガンに利かしてました。
過剰に…寒いくらいに。
電気代大変だろうなぁ~。
断熱材について (和久利)
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