たまたま目にしたスペイン製の計算機の取扱説明書を見てビックリです。
すごくリーズナブルな最小限のキーしかない計算機にも関わらず、その説明書の多言語たるや実に20カ国の言葉!
5ページですむはずの説明書が
5ページ×20カ国語 で100ページにも。
陸続きの国とはいえシンプル機能な計算機でもしっかりと海外向けの販売を視野に入れたものです。
この説明書を見た時にある雑誌で日本在住の外国の方の不満のひとつに
「テレビで地震や津波などの緊急気象情報が流れる時に日本語でしか表記
されないから重要な情報が分からない」との記事があったのを思い出しました。
たしかに…、自分が外国にいた時に同じ状況だと困ります…。
設計業務で海外の法律や仕様が絡む場合、日本のJIS規格等が相手国の
標準仕様に組み込まれていないケースがよくあります。
EUや北米の規格はしっかり入っているのに。
電圧・電流の規格や図面の表現方法も全然違ったりと意見の相違やトラブル
の原因となる要素は多数あります。
「メイド・イン・ジャパン」は今でも絶対的な信頼性をもっています。
しかし、1歩外へ出た時に前記のように様々な規格や思想の相違にでくわします。
「緊急情報」のテロップは計算書の説明書のように20カ国の言葉で流すべきか…。
島国日本もそんなことを真剣に考える時期なのでしょうか。。。
スペイン製計算機の取扱説明 (和久利)
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