先日ご紹介しましたゼロ型アパート、ついに完成しました。
ゼロ型アパートは究極の投資向けアパートを目指したもので、シンプリシティ、機能性、合理性、メンテナンス性、施工性をキーワードに設計を進めました。
屋根は工場や倉庫で使用する折板、ちょっとやそっとでは詰らない極太軒樋、廊下手すりは防風防雪柵等の土木工事に使用する有孔折板、鉄部は溶融亜鉛めっき(通称:ドブヅケ)等々・・・
おかげで無愛想な外観となりましたが、これら全てメンテナンス性に配慮した堅牢な素材です。
通常、この手の素材は見えないようにこっそり使うことが多いのですが、耐久性に優れた良い素材なので、後ろめたさは全くなし!余計な細工はしないで堂々と見せることにしました。
基本的デザインは真っ黒な四角い箱に折板屋根がチョコンと乗っかっただけ・・・。
装飾はゼロ。必要最低限の窓しかありません。
いかがでしょう?これ以上省けるものがあるでしょうか・・・?
一歩間違えれば倉庫か現場事務所ですが、先日の見学会ではスタイリッシュとお世辞を言ってくださる方もいました。
ありがとうございます。
でも室内はまるで高級マンションです。
写真では写っていませんがトイレ、キッチン、浴室、洗面化粧台などは分譲マンションと同グレード、いやそれ以上のものを採用しています。
「外は倉庫、中はマンション」
このギャップがゼロ型アパートの面白いところでもあります。
いっそのこと外部も内部も豪華にすれば?とも思うのですが、当然コストに跳ね返ってきます。
可能な部分は徹底的に合理化を図り、本当に入居者に喜んで頂けるところにのみ思い切ってお金をかける・・・そんなアパートがあっても良いのではないでしょうか。
「シンプル イズ ベスト」
ゼロ型アパートを見てこの言葉を思い出して頂けるとうれしいです。
現在、都心向けゼロ型プロジェクトも進行中です。どうかご期待下さい。
ゼロアパート完成
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