建物内外を取り巻く様々な周辺環境の中に音環境があります。
建物と音との関係からは、外部からの音を遮断して快適な室内環境を
保つモノと室内からの音を外部へ漏らさないようにするモノがあります。
それぞれ「遮音」であるとか「防音」とよんでいます。
それぞれ音の高低、種類に関わらずなるべく音の出入りを
制限しようとすることです。
その他には、純粋に室内の音環境を快適にする項目もあります。
が、この分野は特定の建物用途を除いてはほとんど考慮されることはありません。
「映画館」「コンサートホール」がそうです。
映像やステージを観て音を聞く人にとって最適な室内環境を考慮したものです。
その考慮を一般の部屋に応用しても良いと思います。
「勉強がはかどる部屋」「会話がはずむ部屋」
「熟睡できる部屋」「リラックスできる部屋」
色々とあります。
しかしこれらはただ「音環境」だけの処理ではなくそれを取り巻く周辺環境
やそれらに対する人間の五感も含めたもので「サウンドスケープデザイン」とも
よばれることがあります。
これからは「色」や「形」とともに「音」にも考慮したトータルデザインが
必要になってくると思います。
室内音環境 (和久利)
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