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王道アパート設計士の切磋琢磨な日々

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エイジング

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収益物件を設計する時、通常はより安く、その割に質の高い仕上げ材を検討することが多いですが、先日、とある地主さんからこのようなご要望を頂きました。
「時が経てば経つほど味の出る仕上げにしてはどうか」
そのオーナー曰く、収益物件は長期にわたって収益を得られなくてはならず、そのためには長持ちする仕上げを採用したい。
とはいえ、どのような素材でも、どのみち時間とともに汚れたり劣化したりするわけだから、いつまでもきれいである事を求めるのではなく、時が経てば経つほど味の出る素材こそが収益物件にふさわしいのではないか?
つまり新建材でなく、昔からあるエイジングを楽しめる素材という事ですね。
屋根なら瓦?銅板?
外壁なら木材?塗り壁?タイル?レンガ?
内壁なら漆喰?珪藻土?
床なら無垢フローリング?リノリウム?
サッシュは木製サッシュ?
う~ん・・・どれも良い素材ですね~。
最近私も考えていた事をオーナーからズバリと指摘されて驚きましたが、現実的には難しい。
どれも驚くほど高価ですし、防火など法的な問題もありますしね。
しかし、確かにエイジングを楽しめる素材は魅力的ですし、愛着もわいてきます。
コストに追われ、最近の設計ではエイジングを期待できそうな素材は使用できていませんが、かく言う私もエイジング素材は大好き。
洋服でも、ゴアテックスのようなハイテク素材よりもbarbourのオイルドジャケットなんかが好きです。
重いし、手入れもそれなりに大変ですけど着れば着るほど味が出ますから。
たとえイニシャルコストが高くなっても、手入れが大変でも、
長い目で見れば・・・
オーナーの考え方にもよりますが、素材選びは大局的な視点で行うことも必要という事ですね。
エイジングを楽しむ。
ひょっとするとそれこそが最強の収益物件の姿なのかもしれませんね。

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